めんそーれ!東日本大震災から13年。2016年の熊本地震や、今年1月の能登半島地震など大きな震災が続いています。「沖縄は地震が少ない」というイメージを持つ人も少なくはありませんが、政府の地震調査委員会は2022年3月、沖縄でマグニチュード7程度の地震が今後30年以内に発生する確率を90%と公表しています。
地震や津波をはじめとする災害は、いつ発生するか分かりません。しかし、「ハザードマップ」を活用することで、自分の住んでいる場所や地域の危険性などを確認することができます。
今回のコラムは、防災対策として有効な「ハザードマップ」について見ていきたいと思います。それでは、早速本編に参りましょう!
ハザードマップって何?
ハザードマップとは、「自然災害 が発生した時にどこが被災しやすいのか地図上に示したもので、避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などが表示してある地図」のことです。防災マップ、被害予測図、被害想定図、アボイド(回避)マップ、リスクマップなどと呼ばれているものもあります。
皆さんは自身がお住いの地域のハザードマップを見たことはありますか?ハザードマップは国土交通省や市区町村のサイトから、簡単に閲覧することができます。自治体によっては、防災冊子として配布していたり役所の窓口でもらったりすることもできます。
- ⚫︎ハザードマップが観覧できるサイト
- 国土交通省:ハザードマップポータルサイト
- 那覇市:那覇市防災マップ
- 沖縄県:沖縄県地図情報システム
ハザードマップにはいくつかの種類があります。例えば、洪水ハザードマップや土砂災害ハザードマップ、震度被害マップ、津波ハザードマップなどです。災害の種類によっては危険と予測されるエリアが大きく変わっていることもあるので、様々なハザードマップをうまく使い分けていくことが大切です。
国土交通省:ハザードマップポータルサイトのパンフレット
ハザードマップの活用方法
ハザードマップの活用方法は以下のようなものがあげられます。
- 1. 住まいやよく利用する場所の被害予想を確認する
- 2. 災害時の避難場所や病院などを確認する
- 3. 自宅や職場、学校からの避難経路を確認する
- 4. 住まい探しの際に候補地の被害予想を確認する
1. 住まいやよく利用する場所の被害予想を確認する
住まいだけでなく職場や学校、よく買い物に行く場所などの危険性も確認しましょう。自分が住んでいる地域全体を見ておくことが大切です。また、災害ごとにハザードマップは異なります。確認した場所が被災想定区域に該当する場合は、災害ごとのリスクを知っておきましょう。
2. 災害時の避難場所や病院などを確認する
災害が起きると、停電したりアクセスが集中してインターネットが繋がりにくくなったりすることがあります。その場合パソコンやスマートフォンでの確認に時間がかかりすぐに行動できないため、前もって避難場所や病院を確認しておくと良いです。また、いざという時に紙でも見られるようにプリントアウトしておくことも大切です。
3. 自宅や職場、学校からの避難経路を確認する
避難経路は災害ごとに考えておく必要があります。災害によっては道路が冠水していたり橋が崩落していたりして、避難が難しい場合があるからです。崖崩れ、液状化のリスクも考慮する必要があります。また、津波が起きた場合は高いところに避難することが重要ですので、経路の高低差を確認しておくと良いです。
4. 住まい探しの際に候補地の被害予想を確認する
ハザードマップでは、「浸水予想区域」「土砂災害のリスク」「高潮や津波のリスク」「震度被害」などが分かります。どれも安全な住まいを確保する上で欠かせない情報ですので、候補地のハザードマップを確認しておくことが大切です。
ハザードマップを活用することで、防災に役立つことが分かりました。次は実際のハザードマップを詳しく見ていきましょう!今回は那覇市を例に見ていきたいと思います!
那覇市のハザードマップを見てみよう!
那覇市のハザードマップを見てみると、避難所の場所や高潮時に浸水が予想される場所が示してある地図と、津波災害警戒区域マップに分かれています。
高潮浸水予想図と津波浸水予想図は色で水の深さや高さを示しており、紺色<青色<緑色<黄色<橙色<赤色<えんじ色の順に水位が上がっていきます。おもにこの色がついている場所は海沿いや川沿い、那覇港付近であり、高潮時の浸水や津波による浸水に警戒する必要があります。
那覇港については、那覇港管理組合によって「那覇港防災マップ」も作成されています。こちらは、下記窓口で無料配布しています。
⚫︎お問い合わせ先・配布先窓口
那覇港管理組合 総務部 総務課総務係
〒900-0035 那覇市通堂町2番1号
TEL:098-868-2578
⚫︎那覇港防災マップ
那覇港管理組合:那覇港防災マップ(表面)
地図では那覇市の全体像を見ることができますが、より詳しい情報や現在地の情報を得る場合には「なはMAP」が便利です。那覇市では平成30年に以前までの「那覇市防災マップ」から、新システム「なはMAP」へ移行しました。
「なはMAP」では、パソコンやスマートフォンで自分の住んでいる場所や市内全域の避難場所等を確認できることはもちろん、スマートフォンの携帯情報端末のGPS機能を使い、現在居る場所から最寄りの避難所、津波の浸水予測図、土砂災害危険箇所などを確認する事ができるようになりました。
実際に「なはMAP」を使ってみよう!
では、実際に「なはMAP」を利用してみたいと思います。まずは「なはMAP」を開いてみましょう。
↓クリックすると「なはMAP」が開きます。
↓RQコードでアクセスすることもできます。
今回はスマートフォンを使って「なはMAP」を利用してみます。
- ①スマートフォンでサイトを開くと、このような画面になります。
- ②今は地図上に公共施設が表示されていますので、テーマを変更します。「テーマを変更▶︎」を選択します。
- ③「防災」というカテゴリーを見てみると、川の氾濫マップ、洪水マップなど色々な種類があります。今回は津波災害警戒区域のマップを見てみます。「津波災害警戒区域」を選択します。
- ④このように表示されました。色によって警戒のレベルが異なります。次に、津波避難ビルを探してみます。左側にある「⏩」を選択します。
- ⑤レイヤ表示から「津波避難ビル」を選択します。
- ⑥市内にあるビルが表示されます。地図を拡大してビルの位置を確認したり、緑のアイコンをタップして避難ビルの詳しい情報を見ることができます。
- ⑦また、右下のアイコンをタップすると、位置情報を反映させることができます。
- ⑧アイコンをタップすると、下のような画面になります。位置情報の利用を「許可」すると現在地が反映されます。現在地が警戒区域に当てはまるか確認したり、現在地に近い避難ビルを探したりすることができます。
「なはMAP」はハザードマップ以外にも、公共施設や都市計画に関する情報を見ることもできます。ぜひ一度「なはMAP」を開いて、実際に操作してみてください!
まとめ
今回は、ハザードマップや「なはMAP」の使い方について取り上げました。
那覇市に住んでいる方が事前に避難経路や危険区域を確認する際には「なはMAP」が便利です。しかし緊急時にインターネットが使えないこともあるため、紙でハザードマップを持っておくことも大切です。
沖縄は地震が少ないというイメージを持つ人が多いかもしれませんが、2023年の都道府県別の震度3以上の地震回数は9回で、全国10位となっており上位に位置しています。いつ起こるか分からない災害に備えて、避難場所までのルートを確認したり、危険と予想される場所を知っておいたりすることが大切です。
家の購入を検討している方や、引越し先を探している方もぜひハザードマップを活用してみてください。
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